NYタイムズのネイティブ広告、編集記事と比べても見劣りしない出来栄え

デジタル広告の売上高アップに貢献

 

 NYタイムズのネイティブ広告は順調に離陸したようですが、問題は事業としてうまく進んでいるかどうかです。今月上旬にNYタイムズ社は2014年通年および2014年第4四半期(10月-12月)の決算を発表しました。その中で注目されたのが、昨年から新たにデジタル広告に加わったネイティブ広告が、デジタル広告売上高の底上げに大きく寄与したことでした。

 

 でもNYタイムズの経営が厳しいのは、プリント版(新聞紙)の広告売上高が毎年急落し続けているからです。期待のデジタル版(ネット)広告は広告単価が低いため、まだまだプリント版広告売上高の減少分を補えなかったのです。2013年通年の総広告売上高(プリント版+デジタル版)も、前年比マイナス6.3%と相変わらず大きく落ち込んでいました。ところが2014年の総広告売上高は6億6200万ドルで、前年比マイナス0.7%と前年並みになりました。ほぼ下げ止まったのです。久々の朗報を実現できたのは、デジタル広告売上高が前年比11.9%増と大きく伸びたからです。明らかに広告単価の大きいネイティブ広告が押し上げたのです。ネイティブ広告事業が軌道に乗ってきた後半、たとえば2014年第4四半期のデジタル広告売上高は、前年同期比でプラス19.3%と急伸しました。

 

 昨年始まったばかりのネイティブ広告の売上高は、既にデジタル広告の10%を占めているようです。この勢いで行けば、今年の総広告売上高が久々にプラスに反転するでしょう。ただ課題としては、T Brand Studioが非常に力を入れて特注品として作り込んでいるので、制作経費が嵩んでいることのようです。でも今や、NYタイムズ復活への牽引役として、ネイティブ広告への期待が高まる一方です。

 

 

◇参考

The New York Times Company Reports 2014 Third-Quarter Results(NYT、Press Release)

Native Ads Were 'Inside' 10% of Digital at The New York Times Last Year(AdAge)

The New York Times Reports Solid Digital Ad Growth, Thanks In Part To Native Ads(AdExchanger)

Times to staff up content studio(CAPITAL)

BuzzFeed Nails the ‘Listicle’; What Happens Next?(WSJ)

Buzzfeed passes $100 M. in revenue for 2014(CAPITAL)

NYタイムズのネイティブ広告が好発進、 大手32ブランドのコンテンツを配信(メディア・パブ)

 

 

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